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テディ・ウィルソン(1912年~1986年)

1930年代のジャズピアノのパイオニアである黒人ジャズ・アーティストである。美しい音空間とその流れの中に醸し出されるハーモニーは他のジャズ器楽奏者の追随を許さない存在である。流麗なそのピアノ演奏は耽美であり優美でもある。30年代のジャズはブルージィでスウィング感あふれるスタイルが盛隆を極めていたが、彼を傑出させた理由は彼独自の「美」が輝いたためだろう。彼の経歴の特徴は人種を問わず当代の気鋭プレイヤーと演奏したことである。以下、それについて簡略に記述してみた。

スウィング・ジャズの繁栄期である1930年代に白人のジャズクラリネット奏者ベニー・グッドマンが結成した人種混成バンドにテディーは参加している。このバンドはベニー・グッドマン(クラリネット)ジーン・クルーパ(ドラム)テディー・ウィルソン(ピアノ)で構成されており、人種が混成されていたため人種差別の壁を越えたとして当時の話題となったバンドである。この後ライオネル・ハンプトン(ヴィブラフォン)を加えてカルテットとなり、ビリー・ホリデーなどの著名な歌手とのセッションを重ね、それを元に数多くの名盤を現在に至っても残している。その他のセッション・メンバーとしてLester Young(レスター・ヤング)、Roy Eldridge(ロイ・エルドリッジ)、Red Norvo(レッド・ノーヴォ)、Buck Clayton(バック・クレイトン)、Ben Webster(ベン・ウェブスター)などとユニークな競演がレコードとして残されており、エレガントで洗練された彼のピアノ・プレイは現在に至ってもその評価は高く、確立された歴史に残るピアノ奏者として、その地位を保有している。






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